川から立ちのぼる霧
朝霧が天然の覆いとなって光をやわらげ、甘みのもとであるテアニンを葉のなかに守ります。
01 — 産地
南部での茶づくりは十三世紀にさかのぼります。旅の僧が富士川沿いに茶の種を運んだと伝えられ、いまも日本で最も小さく、最も北に位置する茶産地のひとつです。その小ささこそが特徴でもあります。
冷える夜、川霧、そして短い生育期間が、茶葉の育ちをゆっくりにします。ゆっくり育った葉はアミノ酸が多く渋みが少ない。鋭さではなく、厚みと甘み、静けさのある一杯になります。
富士川流域 · 山梨県南巨摩郡南部町
土地の力
朝霧が天然の覆いとなって光をやわらげ、甘みのもとであるテアニンを葉のなかに守ります。
杉林に囲まれた山の斜面に畑があります。冷える夜が生育を抑え、つくられた成分は新芽のなかに留まります。
よそから仕入れた茶葉は混ぜません。摘み、蒸し、揉み、仕上げるまでを、その畑の見えるところで行います。
02 — お茶
すべて同じ畑のチャノキ(Camellia sinensis)です。違うのは、いつ摘むか、どれだけ覆うか、どう火を入れるか。それだけです。
抹茶
石臼挽き
覆い下で育てた碾茶を、御影石の臼で5〜10ミクロンに挽き上げます。濃い緑と厚みのある味わい、抑えた苦み。薄茶・濃茶にもラテにも。
なごみ
一番茶
当園の看板となる蒸し製煎茶。甘く、ふくよかで、丸みのある味。寒暖差の大きい産地ならではの香りが立ちます。
わごころ
深蒸し
蒸し時間を長くとることで茶葉がさらにほぐれ、濃く、やわらかな口あたりの一杯になります。
挽き煎茶
粉末煎茶
煎茶をそのまま粉末に。抹茶より明るく、渋みも立つため、焼き菓子・アイスクリーム・ボトル飲料に向きます。
棒ほうじ茶
茎の焙煎
茎を強火で琥珀色になるまで焙煎。カフェインが少なく、香ばしく甘い。この土地では夜に飲まれるお茶です。
和紅茶
国産紅茶
完全発酵させた国産紅茶。渋みはおだやかで、核果と蜜のような香り。ミルクを足す必要はありません。
小売用の缶、業務用パック、無地のバルクまでご用意できます。
03 — つくり方
摘採の三週間前、畝に寒冷紗をかけます。茶樹はテアニンと葉緑素を増やして応えます。これが抹茶の色と甘みのもとです。
一番茶は八十八夜のころ、四月下旬から五月。近所のベテランが集まり、自然仕立ての畑は手摘み、段々畑は機械で。一芯二葉を摘み取ります。
摘んで数時間のうちに蒸して酸化を止めます。三十秒か、百二十秒か。その差だけが「なごみ」と「わごころ」を分けます。
揉み、乾燥させ、当園の加工場で選別します。生産から加工、出荷までを自分たちの手で。茎はほうじ茶へ、いちばん良い葉は碾茶へ回します。
碾茶は御影石の臼で挽きます。一台の臼から一時間に約四十グラム。本物の抹茶を急げない理由は、ここにあります。
茶園のことば
南部で配っているまるわ茶園のパンフレットに、茶園自身の言葉で書かれている文章です。
立春から数えて八十八日目に当たる八十八夜。春から夏へと季節が変わるこの時期、まるわ茶園でも毎年、茶摘みが行われます。茶摘みに欠かせないのは、人の手です。
毎年、茶摘みの時期になると、近所のベテランさんが集まります。茶摘みを行う風景は、畑が人と人とをつなぐ場所になっていることを感じさせてくれます。手摘みで行う畑は自然仕立てといい、最も贅沢な茶葉に生まれ変わるものです。
茶摘みが終わると、摘まれた葉はそのまま工場へ運ばれ、加工作業に入ります。まるわ茶園には独自の加工場があるので、生産から加工、販売までを一貫して行っています。
南部町内に七カ所ある畑では、朝早くから茶摘みが行われ、収穫が終わると加工という日々が続きます。この時期は時間との戦い。寝る間も惜しんでの作業が続きます。
まるわ茶園のこだわりは、自分のところで販売するお茶は一番茶だということ。秋から冬にかけて太陽の日差しをいっぱい浴び、少しずつ栄養を蓄えた茶葉には、うまみがたっぷり詰まっています。
一日に一回は、急須から注いだお茶を飲みながら、じっくりとした時間を味わってもらいたい。そう考えています。
まるわ茶園が売るのは、茶葉ではなく、みんなで分かち合う「お茶の時間」なのです。まるわ茶園
04 — 抹茶
いずれも当園の碾茶から挽いています。違いは摘採時期と葉の位置であって、産地が変わることはありません。
05 — お取引先へ
PuaMeliaはまるわ茶園の輸出パートナーです。契約・書類・輸送を当社が引き受けますので、窓口はひとつ、言語もそちらに合わせます。
抹茶・煎茶・ほうじ茶・和紅茶のサンプルセット(有償)を、条件のご相談より先にお送りします。
商品データ、淹れ方ガイド、現地販促に使える画像素材を無償でご提供します。
見積もり、発注、出荷、アフターまで同じ担当者が対応します。英語・日本語・タイ語・スペイン語。
東南アジア、東アジア、ヨーロッパ、北米、中東、オセアニアへ見積もり・出荷を行っています。このサイトを12言語で公開しているのは、良いお茶に通訳は要らないと考えているからです。
06 — 私たちについて
生産・製造 · 山梨県南部町
富士川を見下ろす段々畑を守る家族経営の茶園です。ひと筆の円のなかに「和」を描いた印と、長く掲げてきた一文 ——「南部茶は心の渇きを和ませる」。
輸出・販売パートナー · 日本
PuaMeliaは日本の生産者から直接仕入れ、書類・検査・輸送・海外販売までを担います。まるわ茶園のお茶は、当社を通じて海外市場へ届けられます。
どちらも扱っており、表示を分けています。抹茶は覆い下の碾茶を石臼で挽いたもの。挽き煎茶は煎茶を粉にしたもので、価格は抑えめ、味は明るい。そのまま正直に表記します。
認証ロットは数量が限られ、シーズン早くに割り当てが決まります。ご希望数量と時期をお知らせいただければ、実際に確保できる分をご返答します。
輸出ロットには必ず分析証明書が付きます。EU・米国・各国基準に合わせた残留農薬検査、放射能検査もご要望に応じて実施します。
50kgから承ります。デザイン、缶の手配、現地の表示法規への対応までサポートします。
まず有償サンプル、次に1SKUあたり5kgから。小さく始めて確実に合わせるほうが、双方のためだと考えています。